「大成建設の社員の評判などを知りたい」
「大成建設で働きたいと考えている」
「スーパーゼネコンの特徴を知りたい」
大成建設は建築と土木で日本の社会を支えている、いわゆるスーパーゼネコンと呼ばれる大手企業です。
1873年に実業家の大倉喜八郎によって創立された大倉組商会をルーツに持ち、1917年に株式会社大倉土木組として設立されたのがこの会社です。
財閥系企業の中でも社員の意見が反映されやすい企業で、5社あるスーパーゼネコンの中では唯一非同族経営となっています。
一般住宅や団地を手掛けている大成建設
都市部のランドマーク的な施設、橋やトンネルなども幅広く手掛けていますが、同時に一般住宅や団地を手掛けているのも特徴です。
海外にも手掛けてきた建築物はたくさんありますし、台湾や韓国にパキスタン、カンボジアやベトナムでも実績を残しています。
アラブ首長国連邦の事業においては、超高層ビルのアルマスタワーとパーム島の海底トンネルの実績があります。
このように、大成建設は海外からも受注を受けているほどの企業で、国外外で多くの建築物を手掛けてきた歴史を持ちます。
大成建設の歴史
企業の規模としては売上高が1兆4千億円、従業員数は1万人弱と、スーパーゼネコンのトップ3に入っています。
創業年は1873年と、1804年創業の清水建設、1840年創業の鹿島建設と比べれば後発です。
しかし、最も歴史が古いのは1610年創業の竹中工務店ですから、大成建設を含めてスーパーゼネコンのルーツでいえばどこも竹中工務店に譲ります。
とはいえいずれも創業100年以上の歴史がありますから、その意味では老舗揃いです
ライバルの清水建設はスタジアムや国際空港のターミナルなど、大きな建築物を得意としています。
大林組は歴史ある駅やお城といった建造物の実績が多く、一方ではその時代を象徴する建物を手掛けてきた実績を合わせ持ちます。
鹿島建設はテレビ局の本社ビルや美術館、トンネルにダムと何でもお任せというイメージです。
竹中工務店は建築を専門としていて、大型の建築物に特化している傾向があります。
国家プロジェクトに関わることが多い
そして大成建設は国家プロジェクトに関わることが多く、東京都庁や九州国立博物館に国立競技場も手掛けてきた仕事です。
札幌ドームやさいたまスーパーアリーナ、大阪城ホールと、スポーツや芸能文化の方面にも貢献しています。
ホテルオークラ東京の本館やホテルニューオータニも実績の1つですから、宿泊施設の建築も得意なことが窺えます。
つまり、スーパーゼネコンらしい対応力の高さを持っていて、一見してできないことは何もなさそうな印象を与えているといえるでしょう。
企業の内側に目を向けると、若手が活躍できる風通しの良い風土で、企業に将来性が感じられて希望を持って働けることが分かります。
事業における独自性、優位性もありますし、守りに入らず挑戦の姿勢を見せるところもあるので、歴史は長いのに決して古くならない企業です。
大成建設の社員の満足度や評判
実力主義の側面があって結果が求められるのは確かですが、業務量や内容に見合う給与とやりがいが感じられる仕事ができますから、社員の満足度は低くないです。
むしろ世の中に役立つ仕事ができる、社会貢献を感じながら業務に取り組める企業となっています。
お金以外に得られるものがある企業は働く人にとって魅力的ですし、それが社会貢献という大成建設は強いです。
従業員数が多い大きな組織ですから、当然ながら社員に不満がないわけではありませんが、総合的には満足度の高い企業だと思われます。
実際のところ働きやすい良い社風と感じている社員は少なくないですし、多様性が認められていることもあり、国籍や人種を問わず一緒に働くことができます。
歴史の古い企業なので、まだ時代に合わせて変化する必要のある部分は残っていますが、全体的に見れば上手く時代に対応できていると評価されます。
若手を育てようという意識が高い企業
扱う商品が商品なだけあって、ミスが許されないことから仕事については厳しいものの、社員同士のコミュニケーションは取りやすく、休憩時間などは明るく楽しくやり取り可能です。
倍狭き門をくぐり抜けて採用された人材が揃っている企業ですから優秀な人達ばかりですし、若手を育てようという意識が高い企業なので、長年にわたり経営が続けられてきたのも頷けます。
仕事はそれなりに大変ですが安定した収入が望めますし、スーパーゼネコンの例に漏れず平均年収が高いので、就職できれば将来安泰なのは間違いなしです。
ちなみに採用倍率は約40倍と非常に人気で、就職にしても転職にしても難易度の高さはトップクラスです。
ただ、学歴によって年収の開きはあるものの高専を卒業して就職の道もありますし、大卒で良い学校を出ていれば、更に上を目指せるのも確かです。
男性が8割を占めているので、女性にとってはまだまだ働きにくいかもしれませんが、少しずつ女性も働きやすいように改善が行われています。
まとめ
残業時間が長いのでそこは男性も大変ですが、離職率は意外にも1%強ですから、福利厚生などの待遇は悪くないのは明らかです。
平均勤続年数は18年を超えていますから、一度就職や転職ができれば長く働き続けられます。