【特集】端午の節句の兜飾り

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「兜飾りの特徴と歴史を勉強したい」
「コンパクトな兜飾りを探している」
「兜飾りを購入する際の注意点が知りたい」

兜飾りは端午の節句に飾るもので、古代中国から日本に入って来た風習です。
現代では子ども、特に男の子の健康を願うために飾ります。
そこには武将の一部である兜が、降りかかる厄災から子どもを守ってくれるという考え方があります。
元々は全身の鎧を使用した五月人形の一部でしたが、武将を象徴するのが兜であることや、鎧全部使用するよりもコンパクトに収まるといった理由で兜だけの形が選ばれます。
基本的な意味は五月人形とは変わりません。

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模造刀と弓矢とセットになっていることが多い

その兜飾りは兜だけではなく、模造刀と弓矢とセットになっていることが多いです。
ひと通りのセットを乗せる専用の台座が付いている上に、背面には金の屏風を配置し、非常に豪華な見た目となります。
また弓は向かって左側、模造刀は右側と配置するルールも決まっています。
ただ地域によっては、特別な配置になることもあるので、飾る際には年配の人などに確認をした方が良いでしょう。
購入するのは、男の子が生まれたらいつでも問題ありません。
毎年5月にしっかりお祝いができるように、早めに用意しておくと良いでしょう。

一般的には4月中旬から5月中旬まで飾ることが多い

一般的には4月中旬から5月中旬まで飾ることが多いため、それに間に合うように余裕を持って購入することが望ましいです。
特に5月4日から飾り始めるのは、一夜飾りという好ましくない形とされているので避けた方が良いです。
また仕舞うのが面倒だからといって、ずっと出しっぱなしにしておくのも良くありません。
男の子に降りかかる厄災を代わりに引き受けてくれるという意味合いもあるため、出したままの状態だと厄災が残り続けるという考え方があるからです。
そのためしっかりメリハリを付けて、出し入れをするようにしましょう。

男の子が成人したタイミングで飾るのを止めることが多い

そしていつまで飾れば良いのかという疑問を持たれがちですが、男の子が成人したタイミングで飾るのを止めることが多いです。
成人して自立ができたら、厄災から守ってもらう必要がなくなるという考えです。
ただ、厳密には成人まで必ず飾らなければならないと決まっているわけではないため、小学校や中学校を卒業するタイミングなど、区切りの良い時を見極めて止めても問題はありません。

兜飾りの選び方

その兜飾りは現代では色々な種類が売られているため、どれを選べば良いのかわからないという人もいるでしょう。
原則としてまずは、飾る場所にちゃんと収まることが大切です。
まずは設置を考えている場所でスペースを確保して、そのスペースのサイズを測るところから始めましょう。
そして予算を明確にしておくことも重要です。
中にはリーズナブルなものも多くありますが、伝統的な職人が作ったり高級な素材を使っていたりするものであれば、数十万円から100万円を超える場合も珍しくはありません。
そういったものを選択肢から除外するためにも、上限はしっかり決めておきましょう。
そうすると、ある程度候補が絞り込めるはずです。

兜飾りの特徴を知っておく

そして兜飾りにはどのようなバリエーションが用意されているのかを把握し、それぞれの特徴も知っておいた方が良いです。
左右に弓矢と模造刀を置くオーソドックスなタイプは見た目が非常に豪華ですが、価格が高い上にある程度広いスペースも必要です。
さらに収納も大変で、専用の箱に仕舞って大事に取り扱わなければなりません。
そのオーソドックスなタイプを簡易的かつ、収納しやすい形にしたものもあります。
収納箱をそのまま土台として使用する形で、サイズがコンパクトなものが多いです。
さらにひと通りのセットがケースに入っているタイプも、選ばれることが多いです。
オーソドックスなタイプよりも小さくリーズナブルな製品が揃っている上に、取り扱いが簡単です。
ケースは基本的に密閉されていて、それを持ち出してくるだけで設置が完了します。
組み立てたり配置したりする手間暇がありません。
それらの特徴を全て把握した上で、生活環境に適したものを選ぶと良いでしょう。
もし予算があまり確保できずスペースもない場合は、簡易的なものを選択しても問題はありません。
飾らないよりはずっと良いでしょう。

兜飾りの購入時の注意点

ファンシーな人形を使用しているものや、手のひらに乗るような小さいサイズのものもあります。
そういったタイプであれば、用意するとしてもそこまで負担が大きくはならないはずです。
そして兜飾りの購入時には、注意しなければならないことがあります。
原則として、ひとりに対してひとつ用意する必要があることです。
もし男の子で兄弟が複数人いる場合は、その人数分を購入するようにしましょう。
五月人形には、ひとりの子どもに降りかかる厄災を払うというルールがあります。
そのためひとつだけ用意すると、それは長男だけのもので、それより下の子どもの厄災は払えないという形になってしまいます。
したがって全く同じものである必要はないので、予算があまり確保できなかったとしても、男の子の人数分の兜飾りは用意するようにした方が良いです。

まとめ

さらに親子間でも、男の子ひとりにつきひとつというルールは変わりません。
そのためお父さんが使用していたものを、子どもに引き継がせるのも良くありません。