都会には数多くのビルが建ち並んでいますが、そのビルの電気設備、空調などの管理やメンテナンスを行う仕事がビルメンテナンスです。
電気やガス、水道などのメーターを記録する、万が一不具合がある設備があったらそれを修理したり点検をするなどのことが挙げられますが、場合によっては清掃などを行うケースも見られます。
企業の規模により仕事内容も大きく異なるので、事前に仕事内容などはしっかりと確認しておいた方が良いでしょう。
ビルメンテナンスの仕事に必要な資格
ビルメンテナンスの仕事に就くにあたり、どのような資格が必要なのかと言うと、第二種電気工事士などの電気関連のものや、ボイラー技士などといった熱源に関わる資格、ビル管理士などの建築物環境衛生管理技術者の資格などがあると、特に転職の際には有利と言えるでしょう。
とはいえ企業によっては資格がない人でも採用に至るところも見られます。
このような企業の場合には、資格の取得を目指せる環境が整っているところも多く、働きながら資格を取得できる制度が整えられていて、もしも取得ができた場合には昇給などの制度がとられているところもありますが、このような環境であれば働きながら勉強することができ、更なるやる気を感じることにもなるでしょう。
資格の取得が目指せるとしても、働く環境や待遇があまりにも悪いようであれば、転職した後に後悔することにもなります。
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基本的にビルメンテナンスの仕事は残業はない
ビルメンテナンスに転職した場合には、どのような環境が待っているのかを事前に把握しておくことが求められます。
まず気になることとして残業が挙げられますが、基本的にビルメンテナンスの仕事は残業はありません。
万が一ビルの火災が発生したり、救急車を要請するなどの緊急事態の場合には、残業が発生することもありますが、基本的には次の勤務者に引き継ぎを行えば仕事は終わりです。
オンとオフがしっかりと分けられている仕事とも言えます。
とは言え配属される場所により夜間勤務や休日勤務などが交代で設定されているところもあるため、事前にどのような拘束時間があるのかを調べておく必要があります。
そして気になることとして、ノルマがあるのかという点が挙げられます。
ビルメンテナンスは現場で作業を行うことになる為、特にノルマを求められることもないでしょう。
ビルの担当となりそのメンテナンスを行う事が主な仕事なので、特にノルマの心配はありません。
休日はしっかりと設定されていることがほとんど
次に休みがしっかりと取れるのかという点についてですが、これは配属先により働き方も異なります。
もしも24時間稼働しているようなビルの場合には、場合によっては宿直勤務などが発生することもあるでしょう。
とはいえ宿直勤務がある場合でも、休日はしっかりと設定されていることがほとんどです。
宿直の場合には、基本の通常の休みに加え、お休み明けの休日扱いになる為、プライベートの時間を充実させることにもつながります。
自分の時間をしっかりと確保したいと考えている場合には、理想的な環境になるかもしれません。
資格がない状態で転職すると平均年収は250万円程度
そしてどのような仕事にも言えることですが、どれくらいの給料がもらえるのかと気になる人も多いかもしれませんがある残業もほとんどなく、休日もしっかりと取ることができるので、収入面はあまり高い方であるとは言えません。
資格がない状態で転職すると、平均年収は250万円程度となります。
資格を持っていたとしても270から300万円程度が一般的と言えるでしょう。
とはいえ大手の企業で勤務を続けると、年収は300から400万ほどとなり、さらに管理職になれば500から600万円程度までは上がることは可能です。
どのような企業に転職するかにより、収入は大きく差が出ることがわかります。
メリット:自分の時間がしっかりと確保できる
このような特徴のあるビルメンテナンスの仕事ですが、事前にメリットやデメリットなどについて把握しておくことも大切です。
まずメリットにあげられることは、自分の時間がしっかりと確保できる点です。
これまで残業や休日出勤が当たり前の職場で働いていた場合には、自分の時間を確保できることに気が付くでしょう。
大手企業の場合には有給消化を率先しているところもあるため、きちんと有給も取ることが出来れば仕事もプライベートも充実させることができます。
デメリット:収入がそれほど高くはない
反対にデメリットにあげられることは、やはり収入がそれほど高くはないということです。
とは言え資格を取得したり経験を積んでいくことにより収入が上がる可能性も考えられます。
長い目で考えることが望ましいと言えます。
配属先により様々な仕事を与えられることもあり、場合によってはトイレの詰まりなどの対応を行わなくてはならないこともあります。
このような仕事にも臨機応変に対応できなければ、辛いと感じてしまう可能性もあります。
仕事に生産性を求める人にとってはやりがいを感じられない可能性もあるでしょう。
まとめ
ビルを維持することが仕事であるため、自分がどのようなことをやりたいのかをしっかりと考えるようにしましょう。