食卓に箸を置くためのグッズとして箸置きは昔から使われています。
日本の伝統文化といっても過言ではありませんが、近年は使用しない家も多くなってきました。
飲食店でも用意していないケースが多いからも分かるように、それがなければ食事に支障が出るというわけでもありません。
むしろ食べ始めると邪魔になるという意見も多いです。
使用したからには洗わなければならず、それが面倒で使わなくなったという意見もあります。
いずれにせよ、使う必然性が高くないことが大きなポイントであり、若い世代の中には存在自体を知らない人もいます。
とはいえ、このまま不要なものとして廃れされるのは忍びありません。
そう考えている人も多く、実際にはいろいろな店舗で現在も販売が続けられています。
オンラインショップはバリエーションが豊富
特に目立つのはインターネットで販売しているオンラインショップです。
カラフルなものから渋いものまで豊富なラインナップが見受けられます。
バリエーションの豊富さという点では、以前よりも増しているという見方もできるでしょう。
その変化の理由として、箸置きに期待される役割の変化が挙げられます。
前述のとおり、以前は単純に箸を置くという目的のためだけに使われていました。
現在でも用途自体は変わっていませんが、目的や期待している部分に違いが見られます。
その違いを生み出しているのは道具からインテリアへの移行です。
価値観のシフトが生じていると表現することも可能であり、単なる道具という認識が薄れつつあります。
口を付ける部分を接触させないという役割よりも、空間の彩りを華やかにすることに重点が置かれているのです。
普段どおりの食卓に存在感のある箸置きが存在しているだけで、ワンポイントのアクセントとしてお洒落な空間を演出できます。
そのため自分だけの食事のときは使わずに、来客時のもてなしでのみ使用する人も珍しくありません。
効果的な運用により、センスのある人物であることをアピールできます。
そういったニーズの高まりを受けて、制作側もいろいろと趣向を凝らすようになってきました。
季節色の強いデザインを採用しているケースもある
たとえばシーズンごとに使い分けられるように、季節色の強いデザインを採用しているケースもあります。
料理の種類や他の食器に合わせて調節できるようなバリエーションを用意しているケースも多いです。
それらを使いながら食卓のコーディネートを楽しんでいる人も見受けられます。
数種類を所持してローテーションで使っていけば、いつも異なる店舗に来ているかのような新鮮味のある感覚を味わえるでしょう。
そう言われても、まずは一つだけを購入したいという人も多いと考えられます。
その場合はまず素材に着目して候補を絞るのが鉄則です。
素材が自分のフィーリングと合っていれば、多少デザインが気に入らなくても使い続けやすくなります。
たくさんの人に好まれているのは、食器にも広く使われている陶器です。
表面の摩擦が少なく、料理の成分に対する耐久性が高いことも特徴となっています。
もちろん洗剤で劣化する恐れもないため、汚れを落としやすいことも大きなメリットです。
初心者にとって非常に扱いやすく、大した配慮をしなくても長く使っていけます。
木製の箸置きを選べば落下しても安全
ただし、落下などのアクシデントによって欠けてしまうケースもあるので要注意です。
その状態で使用するのは安全性の面からお勧めできません。
同じデメリットを持つ素材としてガラスが挙げられます。
耐久性に関しては陶器よりも弱いことも多いですが、透明感のある見た目は夏に涼しさを感じさせてくれます。
夏野菜を使ったサラダとの相性は抜群であり、洋風にテイストを取り入れたアレンジが魅力的です。
一方、落下による破損のデメリットを回避したいなら、木製の箸置きを選ぶという方法もあります。
幼い子供の前にも安心しては配置できるでしょう。
こちらのメリットは、やはり木材ならではの温かみを演出できることです。
柔らかい雰囲気も漂わせられるため、母の優しさが込められた和食などにもぴったりです。
それだけでなく、食卓を落ち着いた空間にしたい場合にも役立ちます。
ただし、酸や水などに対して弱い製品もあるので気を付けましょう。
風変わりな素材と思われがちですが、金属が用いられている箸置きも人気があります。
金属製のものは重いため多少揺れたぐらいでは全く動かない
高級感を出しやすいというメリットがありますが、実はそれよりも安定感の大きさのほうが重要です。
せっかく箸を置いても、一緒に倒れてしまっては意味がありません。
金属製のものは重いため、多少揺れたぐらいでは全く動かないです。
見た目と安定感のメリットにより、重要なゲストに対して使用するケースが多くなっています。
さらに、物理的なショックに対する耐久性も問題がなく、多少乱雑に扱っても破損に繋がりません。
ただし、手入れを怠るとサビが発生する恐れがある点には注意してください。
このように素材ごとに特徴はさまざまなので、自分にとって最もメリットがあるものを選ぶ必要があります。